2011年1月23日日曜日

ジャカルタ紀行(2) 二日目 朝~夕方編

滞在先のアパート、D'METOROPOLEは最高の環境である。
清潔でテレビ、エアコン、シャワー、トイレは完備。
電気代、水道代は家賃に込みだし、ドア外のバスケットに洗濯物を入れておけば、二日、三日後にはきれいに折りたたまれて届けられる。
部屋を散らかしておいてもキッチリと掃除がしてあり、なおかつメイドの女性達も気のいい感じで信頼できそうな感じだ。

通常、観光客がこうしたアパートを借りるのは難しいのだが、謎の男・ジャカルタ先輩の口利きで二週間という短い時間で滞在させてもらえる事になった。
家賃は二週間で約2万円。14日間とまるので単純に一泊の宿泊費は1500円いかない程度になる。
そしてローケーションもよく、ジャカルタのやや南よりの中央の庶民的なエリアに位置し、徒歩五分かからずに巨大なショッピングモールがある。夜はジャカルタの夜景が一望だ。

ただ一つ問題があった、モスク(イスラム今日の寺院)が近くにあるのだ。
イスラム教といえば、一日に5回メッカの方向にむかってのお祈りがある。
これが、日本の右翼顔負けのガビガビの音質のスピーカーで耳を劈くような音量でお祈りのコーラン、あるときには討論(?)みたいなものが深夜、早朝にも関係なく突然始まる。
一度始まると2,30分はその音が止まない。
しばらくはこのモスクの大音量との戦いが続くのだろう。
一昨年のバリ滞在でもこのコーラン大爆音攻撃には悩まされたものだ。

メトロポーレからの一望。遠くにビル街が望める。
白い塔みたいなものがモスクのスピーカー塔。
空は曇っているのではなくほとんど光化学スモッグだそうだ。

もともと環境が変わるとよく眠れない性質なので、こいつには苦しめられた。
初日も緊張と興奮で寝付けない所、午前3時ごろウトウトしはじめた頃に向かいのモスクからコーラン爆音攻撃でいきなりたたき起こされるのだ。


寝起きの一発はウルトラミルクに限る。インドネシアの名物(と思い込んでいる)やたら濃い味の牛乳だ。
ガルーダインドネシア航空の飛行機の中でも飲めるぞ。
ただ、これも滞在後半になると慣れてきて子守唄のように聞こえるし、夕ぐれ時のコーランは何か風情があってとてもよいものだ、と思い始めるのだが…。

滞在二日目、10時ごろに起床。バリサンドを起こし、ひとつ腹ごしらえにモールの方に向かう。

早くも街角に馴染みまくる俺。道沿いにはさまざまな屋台や食堂が並ぶ。
この後、何度も往復することになる通りだ。



道すがら、屋台でブブルアヤムを二人で一個。ブブル・アヤムは直訳で鶏おかゆ。
中華おかゆの様なダシの効いたおかゆで、白がゆが大嫌いな俺でもとてもおいしく食べられる。
バリサンドによるブブルアヤムレポートは以下をどうぞ。


その後、ソト・アヤム(鳥スープ)の屋台に移動し、ひとつを注文。二人で行って一つというのが常識的におかしかったのか、
はたまたサトゥ(ひとつ)がサテに聞こえたのか、頼んでいないサテを山盛りで出される。
あわてて「ティダ マウ!ティダ マウ!(欲しくない)」と断る。あぶねぇあぶねえ。
で、出てきたソト・アヤムもl例外なく美味い。

明日はブチ殺されてしまうヤギ。子供達は無邪気にえさをあげている。


道すがら、道端の露天でヤギがウロウロしているのを見かける。たまに大きな牛も見かける。
さすがインドネシア、大都会の真ん中でも家畜が売られているのか、と思っていたが、どうやらこれは特別なケースで
明日は犠牲祭というイスラムのお祭り羊や牛を生贄にささげるのだ。
つまりこの家畜たちは明日の朝から次々にブチ殺され解体されるというわけ。



これからのジャカルタ生活で重要な物資拠点となるモール・アンバサドールで軽くCDを見たりとモール探検。
モールは超巨大。
アンバサドールは割と庶民的なクラスのモールで各店舗は非常に小さく、市場がそのまま建物に入ったような感じである。

エスプリ(?)の利いたモールの外観。人がよじ登ってる!クレイジークライマー!



衣料品、薬、時計、メガネ、ハイテク機器、コンピューター、食べ物、おもちゃ、アクセサリー、CD、DVDなどそろわないものは無い

こんなところでどっかで見たなんとかロイドのなんとかミクさんに出会うとは。もちろん海賊版。


そして、インドネシアのビンテージ漫画を高額で販売している店などもあり、インドネシアにサブカルチャーの根付きを感じさせる。


モールで売ってたアクション・フラッシュ・ガン。完全にFALLOUTシリーズのプラズマライフル



フィギュアなど、ブロードウェイばりのフロアにムスリム系の女の子向けファッションを扱うお店など。
ムスリムオシャレの面白さ、可愛さに気付く。ムスリム萌えはある!女の子のレベルが高い!すれ違うたびに驚く。

気が弱くてホンモノのムスリムっ娘と写真が取れないので看板で代用する。
日本のチェーン店も進出している。これは「ほかほか弁当」
現地の人は HOK-BEN(ホクベン)と呼ぶ。



とても一日では把握できない巨大さゆえ、宿に戻る。
昨夜あまり眠れなかったので俺は休息し、バリサンドが夕方までモール散策。

バリサンド一人で夕方までモールなどを散策。子供やおばあちゃんと少し交流。おっちゃんと英語でしゃべる。
明日の犠牲祭は午後からという事を確認したという。明日はそこら中で血が流れるわけだな…


夕方、再び合流し、モールでミーゴレン、ナシゴレンを食べる。サ上似の男がエビを食べている。
買い物をほぼ克服。屋台も克服。モール内のCD屋で「チンタサトゥマラム」と曲名を女の子に言ったら超ロックすることができた。
諸君、ダンドゥットの曲を知っているとインドネシア人の女の子が喜んでくれるぞ!

そして、「ハウスミュージックのCDが欲しい」と言うとお勧めのCDを次々とセレクトし、こちらに矢継ぎ早に投げてくれる。
モテた!笑顔がかわいい。女の子、唯一知っていると思われる日本語「ありがとう」と言って、顔を押さえて恥ずかしがる。
ほんまインドネシアの女の子はカワイイで!!
屋台で買ったフルーツの詰め合わせ。右にあるのはチョコとかでなく、味噌みたいなもの。
残念ながらマズくて食えなかった。多分80円ぐらい。フルーツに味噌は無いなー。


で、そうこうしてるうちに夜も更けてきた。
今回は宿舎に程近い食堂でミーアヤムバクソ(肉団子入り鳥ラーメン)を食べる。非常にうまい。安い。
一人前でドリンクまでつけて約120円也。毎日でも食える。
というか、ここ、他の店よりもやたらにうまい。
後でジャカルタ先輩に聞いたところ、結構有名で人気がある店だという。
これからしばらくお世話になる食堂。ミーアヤムバクソ、ナシグレなどメニューは少ないがどれも安くて美味い。

店の名前は WONOGIRI ウォノギリ?おにぎりみたいだな。
近いので、この店の若者と仲良くしていきたい。
そしてチンタサトゥマラムはどこでも流れている。まじでこの歌人気!


以下、二日目、夜編に続く!


今回の一曲 MELINDA/CINTA SATU MALAM

この曲で数多くのインドネシア娘をロック!

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